理系大学院生の限界日記

トキメキパンクの寿司です。

私には向井理エンドが来ない

本日のブログは、着飾る恋には理由があって9話が辛すぎる!からの自語り回です。はりきってどうぞ。

 

着飾る恋には理由があっての9話では、インフルエンサーの豆柴(川口春奈)がステマ疑惑で炎上したところから始まります。そんな最中、やっと豆柴と正面から向き合わんとする藤野さん(横浜流星)と念願の釣りデートに。喧騒から離れ、二人きりの時間。楽しく食事をしている最中、取り巻く状況の辛さについ冗談めかして「今の仕事辞めて北海道付いて行っちゃおうかな~(彼氏である藤野さんが北海道で店をもたないかとオファーを受けている)」とこぼす。すると藤野さんは「それ問題に向き合うことから逃げてない?(ニュアンス)」って真顔で返してくるんですけど、これ、辛すぎて無理じゃないですか?無理でしょ。

問題から逃げていることは、自分が一番わかっているんだよ。分かったうえで、でももうどうすることも出来ないから言ってんの。今だけは何も言わずよしよししてよ、甘やかしてよ。考えられる打開策は全てしたはずなのに状況は全く変化せずにむしろ悪化して。もうどうしたらこの状況が快方へ向かうようになるのか分からず、徐々に精神が蝕まれていく。都合よく救世主なんてものが現れるはずもなく、この状況が永遠に続くのではないかと途方もない抑うつ状態が続く。逃げたっていいじゃん。逃げたっていいじゃん!藤田さんは過去に目の前の問題から逃げた結果、その逃げた選択をいたく後悔したからこそ豆柴には同じ轍を踏んでほしくないんでしょ、わかる、わかるよ。でも逃げたことによって今の辛い気持ちが晴れるのであれば、その選択はもう十分正解と言っていいのでは?これは積極的な撤退だよ。問題から距離を置いたり、環境を変えることで得られる新しい発見はきっとあると思います。映画のような劇的な出来事はそうそう起こるはずもなく、ただ日常を重ねていくことが人生だと気づく博士後期課程1年の秋。そんな日常が辛いものであるのであれば積極的に逃げていいんだよ!そう!逃げるという言葉にはどうしても負のイメージがつきまとうけど、逃げることは悪ではありません。

てかここからが本題なんですよ。

抱える問題の程度は違えど、ここまでは豆柴こと川口春奈にいたく感情移入ができてたんですよね。春奈〜〜自分のケア要員はやらせるくせに自分が凹んでいる時には正論で殴ってくる藤田さんなんてやめなよ〜〜話聞くよ〜って咽び泣きながらドラマを見ていたんですよ。ところがここで豆柴と私の差が顕著に出てしまいます。そう、向井理がいるか否かです。その前に色々とあるだろうよ、といった声は一旦無視しましょうね。

無理になっちゃった豆柴は、おもむろに「お疲れ様です。」とLINEを社長(向井理)に送ります。要件の無いそれだけのLINEから全てを察した社長は「何かあった?」って返してくれるし、駅前で待っててくれます。社長に経緯を話しているうちに思わずもう限界です...…と泣いてしまった時には通行人に泣いているところを見られないように壁になってくれるし、「大丈夫か?」大丈夫です。「大丈夫じゃないだろ~」って抱き寄せてくれる。「豆柴が大丈夫じゃないと困るよ」って背中をぽんぽんしてくれます。

あ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!

私には、要件の無いLINEを送って、そのたった一つのメッセージ「お疲れ様です」から全てを察し、大丈夫?と気遣ってくれる向井理がいない。大丈夫じゃないと困るよ〜と困った顔で笑いながら抱き寄せてくれる向井理がいない。私にも向井理欲しいよ〜!なんでいないの!神様の怠惰では?と傲慢極まりないことを考えている時、ふと冷静になった自分が一つの気づきを得ました。

仮に、私のそばに向井理がいたとしても、私に向井理エンドは訪れないのでは?と。

そもそも私には気心知れた友人では無く、過去に片想いをしていた職場の憧れの上司に要件の無いLINEを送らない。送りたいけど送れない、というよりは送るという選択肢が存在しない。辛い日には大好きな友人に電話したり、同期と朝まで話したり、一人の時にはカロリーを酒で流し込んで泥のように寝たり。酒を飲む気にすらならない日には死んだようにベットから出られない休日を過ごす。そうやって日々の抑鬱気分を騙し騙し生きてきたんだよ、。

つまり、仮に私が9話の豆柴の立場に置かれたとしても、藤野さんに正論で殴られた日には一人で居酒屋に行って泥酔、または友達に話を聞いてもらいながら泥酔することによって昂ったネガティブな感情を一旦受け流すため、向井理にハグされるイベントが発生しない。翌日以降に向井理にたまたま遭遇したとして、そこで向井理が心配の言葉を甘く投げかけてくれたとしても(イベ発生セカンドチャンス!)、「ご心配ありがとうございます、大丈夫です!今度ご飯ご一緒させてください〜」と内実は全く大丈夫な状態では無いことを全く悟られないよう対応できるので、その後向井理イベが全く発生しない。

終わりじゃん。