理系大学院生の限界日記

トキメキパンクの寿司です。

第一回「今夜みんな帰ったらもう一杯どう?2人だけで」選手権

以下、全て妄想です。

 

エントリーナンバー1:プレゼントマイク

会の途中、トイレのため一度抜けて再び会場に戻ると、会場外のちょっとしたソファに座っている山田。

名前はその人を表すとはよく言ったもので、彼はみんなを温かく照らす、太陽のような人でした。おそらく口から生まれているので兎にも角にもうるさい。お調子者でよく先生からは叱られ廊下に立たされてましたけど、教師含めて山田のことを嫌いな人はいなかったと思う。関わる人間全員を照らしてくれる、そんな人。でも押し付けがましくないのよ、一定の距離感を保って踏み込んでこない。踏み込ませないし。日差しと陽射しって微妙にニュアンスが違うじゃないですか。前者はカーテンの隙間から入ってくるようなひかり、後者は燦々と降り注がれるようなヒカリ。主観だけど。山田はその両方のひかりを、相手が望む形で与えてくれるんです。一見繊細さとは対極にいるような奴ですが、人の感情の機微に聡い。そんな彼のこと、嫌いな人いる?いねえよな!ってマイキーくんも言ってます。

バレンタインデーにはいつも袋パンパンになるまでチョコもらってました。はい山田♡義理チョコ♡ってギャルが教室に押しかける。トイレ行ってきただけなのに何故かチョコ抱えて帰ってくる。まあ全部義理なんだけどなァ!俺も相澤みたいに本命欲しい♡とかほざいてましたが、もらった袋いっぱいのチョコの内三分の一はちゃんと本命なこと、山田はわかってますよ。山田は聡いので、傷が最小限に収まるかつ後引かないような完璧な振り方するんだけど、その話は長くなるのでまた今度します。ホワイトデーには律儀に全員に良いお菓子返すので、朝からいつも忙しそうだった。漏れないようリスト作ってたし。というかそんな話はどうでも良いのよ。山田と私の関係についてだよね?端的に言うと3年間、私が1ボケると山田は100ボケ返してくる、を永遠にやっていました。夫婦漫才って担任に散々いじられた挙句クラス委員という名の雑用係に任命されてましたね、懐かしい。絡みがうざい時が常でしたが思い返せばなんだかんだいつも一緒にいました。居心地が良かったんですかね。当時山田も私も恋人がいたりいなかったり。私は割と好きな人の相談とか彼氏の愚痴とか諸々を山田に話してたんですけど、そういえば山田からは一度も好きな人や彼女の話を聞いたことが無かったですね。卒業後、山田は海外の大学に入学してそのまま現地で就職しました。卒業してからも時々連絡は取りあっていたんですけど、最後にあったのはもう5年前?いつメンの一人、白雲くんの結婚式で会いましたね懐かしい。久しぶりに会った山田は相も変わらずうるさかったけど、纏う雰囲気が大人で謎に焦った記憶はある。記憶違いかも分からんけど。

で、その時よりもさらに進化した山田がこっち来いって手招きしてる。窓際のソファーに2mの脚組んで座りながら。『人気者の山田くんが会場の外で何してんの』「休憩挟みたい頃かなと思って」本当にこの男は人の感情の機微に聡いな、と感心しながら隣のソファーに腰掛ける。夜景を見下ろす山田は綺麗で、思わずPretender歌い出しそうになった。というかちょっと歌った。そしたら何だよいきなりってとびきり可愛い顔で笑うから、調子狂う。何なの可愛すぎません?赤ちゃん?もしかしてベンジャミンバトンだったの?私の心の声全て出てたっぽくて、全然似てないベンジャミンバトンのブラピのモノマネしてくれたから私もケイトブランシェットで対応した。二人並んで、昨日も会ったみたいに、ブラピとケイトで話す。何なの?居心地が良すぎる。「ここにいた!ビンゴ始まるから早く戻りな〜って何してんの?」どれくらい経ったのか、同じクラスだった子が我々を呼びにきます。はあ戻るか〜!ビンゴの景品switchがいいな〜!と立ち上がろうとした時腕をひかれ、数センチ浮いたお尻は再びソファに引き戻されます。そして両手を両膝に乗せた状態で、さっきまでが嘘かのような真剣な眼差しをこちらに向けて言われるんです。「この後抜け出そ?二人で」

 

エントリーナンバー2:夏油傑

夏油は「教えてよ…やっぱいいや…あの日のキスの意味」グランプリ受賞者です。勿論突然意味深なキスをしてきたのは彼の方なんですけど。

夏油と二人で五条を待っていた時に突然キスしてきます。そこに五条が「おまた〜♡あれ、何かあった?」と能天気に入ってくる。夏油は平然と「何にもないよ、早く行かないとクレープ売り切れる」と五条の肩に手を回して教室を出ていくの。ただ出ていく瞬間、私の方を振り向いてしーっと口元に人差し指を添えながら意味深に笑ってくるの。何なの?!何なんですか?!???その日から私は夏油のこと無駄に意識してしまったのに、夏油はあのキスが無かったかのように接してくるし、まじで何?責任取れよファーストキスなんですけど?お前の有象無象の女リストに私を加えるなよ!!!!!!

と、まあそんな出来事綺麗さっぱり忘れているであろう夏油傑くんは、トイレから帰ってきたら私が座っていた席に酔った五条が座っているので、どこに座ろうかと席を探している時に目配せしてきます、隣に座れと。大人しく隣に座ると、

 

まで下書きに入っていたんですけど、隣に座った夏油は何て言ったんですかね?セミナーの準備しな?